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氷の戦乙女は人たらし公爵に溺愛される〜甘く淫らに溶かされて〜
第5章 5章 陰謀渦巻く舞踏会
「ラプティスは女性向けの服を作るのが大好きでね。これからこんなに可愛い女の子の服をたくさん作れると思ったのに、って、がっかりしたんだよ。今はルナに服を作って発散してるらしいよ」
「どおりで私の服を張り切って作ってたわけね……」
「そういうこと。さて、僕は仕事に戻るよ。カミリアは着替えたら、少し休むといい。ラプティスといたから疲れたでしょ?」
 ラウルはカミリアの髪を1房手に取ると、キスをして部屋を出た。

「ある意味、あなたといる方が疲れるんだけど……」
 カミリアはキスをされた髪にそっと触れ、ポツリと言った。

 舞踏会当日。カミリア達は馬車に揺られながら、フェガリの城へ向かう。その間、ラウルはカミリアに1週間の予定を教えることにした。
「本当はもっとはやくに教えるべきだったんだけど、忙しくてこんなギリギリになってしまってすまないね」
「忙しかったのはお互い様でしょ?」
 カミリアはラウルに優しく微笑みかける。彼女は赤と紺色のドレスに身を包み、髪をアップにまとめている。シンプルな装飾品と薄化粧が、カミリアの魅力を更に引き立てている。

「そう言ってくれるとありがたいよ。今日は参加者全員が集まる舞踏会。これは顔合わせみたいなものさ。2日目も舞踏会なんだけど、今日よりも規模が小さいんだ。会場もいくつかに分けて行うそうだよ」
「何故分けるの?」
「ひとつはフェガリの魅力をシャムス人に知ってもらうため。土地が違えば、特産品も違う。後でフェガリのどこの何が美味しかったって、シャムス人同士で話してくれた方が、フェガリ人が説明するより広まる。他にも色々あるけど、割愛しよう」
 今の説明で、交流のためだと理解できた。きっと他にも合理的な理由があるのだろうと、勝手に思い込むことにする。気になりはするが、今はあれこれ聞いて知識を蓄えている場合ではない。
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