この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
氷の戦乙女は人たらし公爵に溺愛される〜甘く淫らに溶かされて〜
第5章 5章 陰謀渦巻く舞踏会
「3日目はシャムスの貴族の屋敷で晩餐会。ここではシャムス人とフェガリ人が同じ人数集められ、本格的な情報交換をする場となっているんだ。4日目は舞踏会。晩餐会で一緒になった人達は確実にいるだろうね。前日の晩餐会参加者を1組として、3組から4組集めた小さな舞踏会なんだ。5日目はフェガリの貴族の屋敷で晩餐会。6日目は4日目と同じような感じで、7日目はまた全員集めた舞踏会」
「なんだか面倒ね」
 カミリアはため息をつく。正直、舞踏会と晩餐会が繰り返されるとしか覚えていない。ラウルはそんなカミリアを見て、困ったように笑う。

「貴族は面倒なのが好きだから仕方ないね。僕としても、もっとシンプルな方法で仲良くなってほしいんだけど、彼らは疑り深いから」
 ラウルの話を聞いて、貴族の考えは性に合わないと、改めて思う。はやく1週間が終わらないかと考えていると、ラウルは真剣な顔をした。自然とカミリアの背筋も伸びる。

「国王候補に、アストゥート・ギタレスという男がいるんだけど、この男に気を付けてほしい。彼は外面はいいんだけど、黒い噂が絶えなくてね。特に、欲しいものはどんな手を使ってでも手に入れると言われてるんだ」
「私が思い描いてた貴族像ね、気をつける」
「アイツは、そんな生ぬるいモンじゃないよ」
 眉間に皺を寄せるラウルに、カミリアは息を呑む。彼がここまで言うのなら、よっぽど悪どい男なのだろう。
「分かった、ちゃんと気をつける」
「あぁ、是非そうして」
 ようやくラウルの表情が和らぎ、カミリアは内心ホッとする。それから城に着くまで、ラウルは舞踏会の作法を教えこんだ。

 城に着くと、お揃いのマスカレードマスクをつけて中に入る。舞踏会場へと続く廊下を歩いていると、シャムスの騎士と、青い鎧を着た騎士とすれ違う。青い鎧は、フェガリの騎士なのだろう。彼らはしきりにあちこちを見回し、鎧をガシャガシャいわせている。フェガリの騎士団が心もとないというのは、事実のようだ。
/182ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ