この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
氷の戦乙女は人たらし公爵に溺愛される〜甘く淫らに溶かされて〜
第6章 6章 光と影
 屋敷に着くと、カミリアとハーディはカミリアの部屋に行った。ラウルはオネストを自室に呼び、チェスの相手をさせる。
「正式なご婚約おめでとうございます。しかし、いいのですか? 婚約が決まった夜ですのに」
 オネストは神経質そうにモノクルを直しながら聞く。ハーディのことを言っているのだと察したラウルは、小さく笑った。
「ふたりの友情を邪魔するのは無粋だからね。それに、カミリアは逃げないさ」
「左様でございますか」
 オネストは興味なさそうに言いながら、駒を動かす。ラウルは彼の口角が少しだけ上がっていることに気づき、素直じゃない執事に苦笑する。

 その頃カミリアとハーディは、大きなベッドの上でソファを抱えながらおしゃべりをしていた。
「そういえば、答えたくなかったら答えなくていいんだけど、私、ハーディになんかした?」
「え?」
「ほら、裏切り者って……」
 カミリアが言いづらそうに言うと、ハーディは申し訳なさそうな顔をして話し始めた。カミリアが自分にないものばかり持っていること、自警団の先輩、恋愛に興味ないと言いながらモテること、そして、ラウルのこと。

「そうやって聞くと、私って嫌な女ね」
「違うの。私はただ、カミリアが羨ましかっただけ。綺麗で強いカミリアに憧れてた。それが、いつの間にか嫉妬に変わっていって……」
 うつむくハーディを、カミリアは優しく抱きしめた。

「何言ってるの。ハーディにしかない良さだって、いっぱいあるのよ? 朝まで語るんだから」
「そんなにある?」
 ふたりは笑い合い、朝まで語り合ったのだった。
/182ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ