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氷の戦乙女は人たらし公爵に溺愛される〜甘く淫らに溶かされて〜
第4章 フェガリ
「具体的に、どうすればいいんですか?」
「公爵様呼びと敬語禁止」
「え、えっと……ラウル、さん……?」
 ずっと敬語を使っていた相手、ましてや公爵を呼び捨てにするのは精神的に難しく、さん付けをして呼ぶも、プイッとそっぽを向かれてしまう。

(子供みたい……。いったいどうすれば……)
 改めてラウルを観察する。今は拗ねて子供じみた表情をしているが、カミリアより年上に見えた。年下なら君付けも試みるのだが、年上に君付けをするのは躊躇われる。
『普通にラウルって呼んでくれると嬉しいな』
『堅苦しいのは苦手でね』
 ふと、団長の座を奪われた日に彼が言っていたことを思い出す。

「ラウル、聞きたいことがあるの」
「なんだい? カミリア」
 ラウルは顔をこちらに向け、花が綻ぶような笑みを見せる。あまりにも分かりやすい変わりように、失笑する。
「さっき、ワガママでこうなったって、言ってたけど、どういうこと?」
 できるだけくだけた口調を意識しながら話をする。飾らない口調で話すのはハーディとお茶会をする時だけだったからか、意外と難しい。

「あの日、本当は街の偵察をしてから、サウラのところに行く予定だったんだ。だけど途中で騎士が見回りをしているのを見かけてね。シャムスの騎士団が大陸1と言われてるのを思い出して、サウラに伝書鳩で報告してから、無理やり入団しに行ったんだよ。まさか本当に入団できるだなんて思ってもみなかったけどね」
「なんというか、困った人ですね……」
 あまりにもメチャクチャな話に、つい本音を零してしまう。するとラウルはムスッとして、カミリアをじぃーっと見つめた。

「な、何か……?」
「敬語」
「あ……」
 指摘され、敬語になっていたことにようやく気づく。
「ごめんなさい、普通に話すの、慣れなくて……」
「はやく慣れてね?」
 笑顔で圧をかけてくるラウルに、カミリアは心の中でため息をついた。これから先、うっかり敬語を使うとそっぽを向かれるのかと思うと、それだけで疲れてしまう。
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