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氷の戦乙女は人たらし公爵に溺愛される〜甘く淫らに溶かされて〜
第1章 1章 くすんだ太陽
 馬で約10分のところにある鉱山に着くと、麓で馬を休ませる。鉱山は人が出入りしているため道は整備されているが、魔物と戦闘になった際、馬から降りる時間が命取りとなる。
「ラウルといったな。君は私から離れないように」
「はい、分かりました」
 ラウルが返事をすると、討伐隊は鉱山に入っていく。なだらかな坂を少し登っていくと、開けた場所に出る。ここは鉱夫達の休憩所にもなっており、簡易的に作られたベンチや、焚き火の跡がある。

「来るぞ……」
 魔物の気配を察したカミリアは、レイピアを抜く。
「ここは僕に任せてくれませんか?」
 ラウルはレイピアを握ったカミリアの手を軽くつかむと、シャムシールを引き抜いた。それとほぼ同時に、3体のゴブリンが飛び出してくる。ゴブリン達はこん棒を振り回しながら、こちらに向かって突進してくる。

「せめて違う方向から襲ってくればいいものを……」
 ラウルはやれやれと肩をすくめると、大股で走って距離を縮める。
 瞬間、殺意が弾けた。ラウルはシャムシールを横に振り、ゴブリンは悲鳴を上げる暇もなく、首を切り落とされてしまった。
 ラウルはシャムシールを振って付着した血を飛ばすと、鞘に収めて振り返る。彼の優しい笑顔とその足元に転がるゴブリンの首に、数人の騎士は吐き気をもよおす。

「どうです?」
「はんっ、ゴブリンなんざを倒していい気になんな」
 ドゥムは鼻で笑うが、カミリアはラウルの剣技に圧倒された。ドゥムの言うとおり、ゴブリン3体を倒すことなど騎士からすれば造作もないことだ。だが、3体同時に首を切り落とすのは至難の業だ。
(この男、ドゥムなんかよりよっぽど強い……!)
 カミリアはとんでもない新入りが入ることに喜びと恐怖を覚えながらも、顔に出さずにラウルに声をかける。
「やるじゃないか。さぁ、先に進もう」
「はい」
 討伐隊は更に上へ登っていく。途中、ゴブリンやコボルト、インプなどの低級モンスターが襲ってきたが、すべてラウルが斬り捨てて行った。
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