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濡れた視線(改定版)
第4章 重なり合う想い 惹かれ合う肉欲 
転居から数え、3度目に迎えた朝『今朝の都心部は09:00過ぎ時点で31℃を超える猛暑を記録、昨日に引き続き充分な注意が必…』と、点けっぱなしにしたTVのニュースキャスターに揺り起こされると、瞼の睫毛越しに見入る時刻は既に10:15を示していた。

『凄く似合ってる、自分の物として着て貰えたら…』と、言う潤子の気持ちが嬉しく、矢絣模様の甚平を纏ったまま、ベッドに吸い込まれるように寝落ちしていた勇矢。

潤子の好みで買い置いたと云うビキニショーツも穿きながら、寝起きの違和感に手を添えてみれば、まるで地図を描くような夢精の痕跡が滲み、誰に見られている訳でも無いのに慌てて脱いだビキニを洗濯機に放り、全裸になった躰に再び甚平を着直すと、北面のベランダから裏庭を望み、潤子が魅せる妖艶な姿を探していた…。

(あぁ、遅かったか……)既に物干し場に干された洗濯物の中に、昨日着ていた 自分の着衣を見つけた勇矢。時すでに遅しの感は拭えず、洗濯ピッチには潤子のブラジリアンショーツと共に勇矢の赤いボクサーパンツが合わせ鏡のように吊るされ、その赤と黒の小さな布帛に風が孕むと、じゃれ合うように揺れて見せていた。

日曜、そして月曜と、濃密な触れ合いを潤子と重ねる中で、その魔性のような魅力にすっかり虜になっていた勇矢は、取り憑かれたように潤子の寝室に張り巡らされた蚊帳をベランダ越しに望み続けると、寝室の蚊帳を掻い潜ぐり、縁側に姿を見せた潤子を捉えていた。

この猛暑のせいだろう、肩先までの髪を小ぶりなポニーテールに纏め、踝丈のスキニーデニムにルーズフィットな白い麻のシャツを合わせ、地肌の透けるその胸元には、小ぶりではあれど美しい釣鐘型の曲線を浮かばせていた。

庭師だろうか?俄かに地下足袋姿の男衆が大きな縄梯子を担いで現れると、縁側と寝室とを隔てる6面の雪見障子付きのガラス戸が次々と外され、裏庭の蔵の中で入れ替えられたのだろう。新たに運ばれる建具に次々と替えられると、何とも涼し気な簀戸(すど:簾が嵌め込まれた建具)が夏の日本家屋の風情ある趣を見せ、夏の涼風を部屋内に通し、目隠しとして、部屋の灯りも朧げに透かせる夏仕様のその設(しつら)えは、潤子が魅せるシースルーな装いと同期するかのようだった。
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