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濡れた視線(改定版)
第4章 重なり合う想い 惹かれ合う肉欲 
日中の最高気温が37℃を記録した猛暑日にも拘らず、RC構造の外壁に張り合わせの煉瓦ブロックが見事なまでの断熱を実現させ、高い部屋の天井高に加え、屋敷を蔽う植樹が勇矢の部屋に木陰をもたらすと、空調要らずの快適な空間を提供していた。

そして日光浴で3時間程のうたた寝をしてしまったせいか、寝付けないベッドの上で何度も寝返りを打つ勇矢。

ベッドに設えられた時計を垣間見れば「7/17(水)02:20」と鮮明なLEDに染め抜かれ(もう寝酒しかないな…)と、缶ビールのプルトップを開けようとした瞬間だった…。

開け放った北面のベランダ越し、勇矢の鼓膜に届けられる湯水の弾ける音色。

(熱帯夜で眠れなかったのか、それにしてもこんな夜更けに…?)北面のベランダから望むその光景は、浴室の窓から立ち昇る湯気とともに、千本格子の窓枠から燦燦と漏れる明かりを捉えていた。

理性と欲望がせめぎ合うさなか、気が付けば裏庭に続く竹垣戸を掻い潜っていた勇矢。

裏庭で蟋蟀達が奏でる求愛の鳴き声に紛れ、息を殺して身を潜めれば、呆気なく辿り着いた浴室の窓の外。そしてその外壁に立て掛けられた縄梯子を覚知すると、何処か見覚えのあるそれは昼間の男衆が置き忘れて行った物に違い無かった…。

窓枠の下端までがおよそ1間の高さ。勇矢が爪先立ってみても浴室の内部を望むことは叶わず、緊張のあまり両足の震えが治まるのを待ち、1段、2段と、その梯子板に両足を踏み載せると、176センチの勇矢に遮ることの無い視界が拡がり、覗き見る浴室の高窓は千本格子の窓枠と網戸を介しながらも、半間分の間口が開放されていた。

(うゎあっ…!)半身浴の浴槽から桜色に染まる艶めかしい乳房の谷間を覗かせ、額から伝う首筋の汗もそのままに、上気した表情を覗かせる潤子。

そして浴槽の湯水の中に目を凝らせば、大胆に投げ出した大腿部の袂に漆黒に生い茂る密林が揺らぎ、釣鐘型に枝垂(シダ)れる双方の美しい乳房に両手を添え、親指と人差し指で乳首を捩じるようにつま弾けば、顎を仰け反らせ、切なげに喘いで見せていた…。

固唾をのんで見守る勇矢を他所に、突然大きな水音と共に浴槽から全裸の肉体を顕わにさせた潤子は、洗い場のカランへと立ち上がっていた。
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