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濡れた視線(改定版)
第5章 誘惑への序章
釣り鐘型に枝垂(シダ)れる乳房の頂で、洗濯ピッチに挟まれ、物欲しそうに尖らせた鋭敏な触覚。そして湯水の滴る後ろ姿に肉感的に誘う桃尻を見せながら、緩やかに続く曲線が色香の滲む括れを強調し、シャンプー台の鏡越しに写り込む、桜色に染まる女陰の果肉を目にすれば、これ以上勇矢に何を拝めと言うのだろう…。

窓の外で身を潜め、乱れた呼吸を弾ませる存在など知る由もなく、一糸一枚纏わない姿を曝け出してみせる潤子。

その姿態は決して勇矢の想像を裏切ることは無く(…これで見納めかな)と、思う間も無く、突然立ち上がった潤子が脱衣場へと姿を消すと、その一瞬の間に洗い場を照らすLED照明の輝度が上げられ、物欲しげにたわむ乳房を揺らし、再び浴室内に姿を現していた。

僅か50秒位だろうか?脱衣場に備わる照明器具の照度調整を行い、速やかに戻った潤子。

高輝度に照度調整されたLEDの灯りは、ステンレス製の水栓金具を眩く煌めかせ、シャンプー台の鏡面に映り込む物をより鮮明に映し出すと、潤子はその傍らに樹脂製の網籠を置き、再び洗い場の椅子にゆっくりと腰を下していた。

(いったい、これから何を?)窓越しに訝し気な視線を送る勇矢を他所に、再びⅯ字に開いた両足を片足づつシャンプー台に乗せ終えると、その丸見えの女陰をシャンプー台の鏡面に向けて迫り出し、大腿部の袂を更に大きく見開いていた。

窓越しに見降ろす視角の傾斜45度。それは漆黒の密林が覆う女陰の陰唇はおろか、会陰の下に連なる肛門さえ顕わにさせ、勇矢が見据える視線の矛先は、その菊の文様さえ鮮明に捉えていた…。

(あぁ…っ!す、凄い。まるで別な生き物のように蠢いて…)
女陰に生い茂る漆黒の密林が何より潤子の強い性欲を物語ると、樹脂製の網籠から取り出した小鋏みで整えるさなか、女陰の陰唇が炙られた鮑のように卑猥に蠢き始め、シャワーヘッドに持ち替えた潤子は気にもとめない表情を浮かべていた。
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