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濡れた視線(改定版)
第2章 魔性が潜む屋敷
日曜の09:50。およそ40分近くに及び、庭先で見せる悩ましい潤子の姿態を目で追い、勇矢は興奮醒め止まぬ躰でバスルームへと直行し、弓なりに滾るぺ〇スを泡立てたボディソープで被うと、その脳裏に焼き付く光景を綴じた瞼の裏に蘇らせ、擦り動かす右手を徐々に速めながら、抑えられない欲望の処理に耽っていた。

(あっあぁ…っ!)クライマックスを迎え、白濁の欲望がバスルームの鏡面に滴ると、放心して項垂れるぺ〇スに汲まなくシャワーを浴びせた勇矢。

(熟れた躰にあの美貌、どうやって処理しているのだろう?)汗の退かない躰にパイル地のバスローブを纏いながら、潤子が見せた悩ましい姿態を綴じた瞼の裏に想い起こすと、射精の脱力感が突然の睡魔を引き連れ、いつしか深い眠りの淵に墜ちていた…。

(いったい、どれほど眠ったのだろう?)どこからか聴こえる子供達の声に揺り起こされ、壁掛けの時計が12:40を示すと、俄かに襲って来る空腹感に簡易な酢だち蕎麦を作って充たし、13:30にセットした携帯のアラームが鳴ると、乱れた髪をセットし直し、夏らしい麻のカプリシャツに白いジーンズで身支度を整えると、エチケットにと、シュッと噴霧したオレンジノートの下を潜った。

マンションの北側に周り、敷地続きの裏庭から入れば5分と掛からない距離にありながら、流石に初回訪問でそれは出来ず、屋敷を囲む瀟洒な垣根を周り、通用門のインターフォンで来訪のご挨拶をすると、鈍い機械音を伴い、武家屋敷のような門扉が自動で開けられた。

玄関先迄およそ15mの距離だろうか?綺麗に敷き詰められた敷石には呼び水が撒かれ、玄関先で立ち止まった勇矢が深呼吸をすると、その両引きの引き違い戸を静かに開け入った。

『こんにちわ!201号室の船本です。ご挨拶に伺いました』

『箕田でございます。どうぞおあがりになって下さい』

白いセンタースリットのスカートに大腿部を覗かせ、テラコッタ色のノースリーブを肩掛けにしたカーディガンの下に透過させれば、バレッタで留められていた髪は外巻きのウェーヴヘアーに変貌を遂げ、ほんのりとした薄化粧にオレンジ色のルージュが引かれれば、色香溢れる潤子の美貌に、洗練された大人のエレガンスが重ねられていた。
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