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濡れた視線(改定版)
第7章 墨画の女
正午過ぎまで及んだ編集作業を一旦終えると、マグカップの珈琲を啜りながら、殺風景なリビングを途端に華やかにした、杉浦響子の肖像画を眺めていた勇矢。

そんな穏やかな時間が流れる昼下がり、ふと回していた洗濯機が音もなく止んでいるのに気付き、南面のベランダに洗い物を干し終え、2杯目の珈琲をマグカップに注ぐと、勇矢が垣間見るリビングの時計は14:00を周ろうとしていた。

(えっ…!)おもむろに出た北面のベランダ越し、マグカップを片手に屋敷の裏庭を望むと、苔庭に敷いたヨガマットの上で、各々にポーズを決める潤子と響子の姿を捉えていた…。

いつものように鋭敏な突起を薄地のタンクトップの胸元に滲ませ、パイル生地のアスレチックショーツに惜しげもなく太腿を覗かせる潤子。一方の響子は白いフレンチスリーブのTシャツに黒いブラの陰影を透かし、その下半身を覆うサウナパンツが誘発したのか、ポニーテイルにしたその額には、玉のような汗が噴き出ていた。

(この炎天下でサウナパンツ、響子さんは下半身を痩せさせたいのか?そうだ!)と、何か思い立ったようにリビングに置いたビデオカメラを手にすると、勇矢は再び北面のベランダへと戻っていた。

(こんな休日なら悪くないし、個人で愉しむなら…)手にしたビデオカメラを庭先の2人に向け、オートフォーカス機能で自動焦点を導き、ズームイン、アウトで好みの拡大比率を探ると、勇矢はヨガのポージングを見せる2人に、舐めるようにカメラを向けていた。

庭先から見上げる勇矢の部屋は、木立から伸びる枝葉が遮るような死角をもたらし、真逆に北面から望む裏庭や屋敷は、木立を潜りながらも視界が広がり、そんな好都合な景観であることを実際に潤子の縁側から確認している事を良いことに、ふと思い立った遊び心だった。

(うわっ!ここで脱いじゃう…?)ビデオカメラを回し始め、およそ30分が経過する頃だった。各々のヨガの基本ポーズが淡々と繰り返される中、おびただしく滲む汗が響子のTシャツの胸元に見て取れ、踵を返すように屋敷に向かって歩み寄り、縁側に置いたフェイスタオルで額や首筋の汗を拭い、交差させた両手でTシャツの裾を掴むと、引き抜くように脱いで見せていた。
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