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甘い復讐
第6章 公開処刑 2日目
「おはよう。様子はどうだ?」

ドアの開く音がして、アルバートがやってきた。

「おはようございます。昨夜からずいぶん痛め付けましたが、この通りです。
すっかり元に戻っています。
やっぱり、こいつらはバケモノです。」

と、ゴードンが報告する。


「よし、分かった。お前たちは下がって良いぞ。」

アルバートに言われて、4人は部屋から出ていった。



4人が出ていったのを見て、アルバートはサラの前に立ち、無言で舐めるように身体を観察してから、
満足したように少し微笑みを浮かべ、

「やぁ、サラ。おはよう。気分はどうだ?」

と言った。


サラはアルバートを睨み付け、

「こんなの間違ってるわ。
私たちは人の血も飲んだことがないのに!

他の3人は無事なの?
私はどうなっても良いから、仲間だけは助けて。」

3人のことがどうしても気がかりだ。
もし、自分と同じ目に合っていたら…。


「あぁ。あの3人か。安心しろ。あいつらも、お前と同じように可愛がってやっているよ。
いずれ合わせてやる。」


「酷い…。あなたの妹を殺したのは、私の父よ。私に復讐すれば良いじゃない!あの、3人は関係ないわ!」

「昨日から言っているだろう。吸血鬼を根絶やしにするんだ。
さぁ。もうお喋りは終わりだ。
今日も精々頑張るんだな。」


そう言い捨てると、アルバートは、サラを舞台に上げるため、部屋の隅に向かい、レバーを操作しはじめた。


ガゴンッ!
ギー!
ゴトゴトゴド

車輪が軋む音がして、床がせりあがっていく。
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