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甘い復讐
第6章 公開処刑 2日目
言うなり、アルバートは短剣を手に取り、サラの臍の下辺りを目掛けて突き刺した。


「ぐっ!」


サラは、小さく呻いて仰け反った。


そのまま、アルバートは無言で短剣を腹の奥に捩じ込み、グリグリと掻き混ぜ始めた。



「くっ…!あっ!あっ!お腹…奥っ!奥っ!」



昨日、腹を傷付けられた時とは明らかに違う。




「あっ!あああっ!んっ!あああああ!!!」



「良い反応だな。もっとか?」


サラは、すっかり正気を失い、コクコクと首を縦に振る。



アルバートは、口元に笑みを浮かべながら、短剣を持つ手に力を込める。



グチュ…
グプッ!グプッ!



より激しく、内臓をズタズタにするようにナイフを動かす。

傷口からは、血が大量に溢れ出した。
時々、太い血管を傷付けたのか、プッシュ!プッシュ!っと血が吹き出し、アルバートの手は、返り血で真っ赤に染まった。



「っん!あ!あ!!!!!」



ビクッン!!
ビクッン!!

何度も激しく身体を痙攣させながら、サラは失神してしまった。



人々は、目の前で繰り広げられた光景に唖然としていた。

信じられない。

腹を刺されて、よがり狂うなんて…。



「バケモノ…。」
「恐ろしい。」
「あれは、悪魔だ!」


舞台の前の観客は、口々にざわめき合っている。






「ふん。気をやったか。
おい、さっさと起こせ。」

アルバートは、舞台の袖に控える男に声を掛けた。

男は、素早くサラに近寄り、小瓶に入った気付けの薬をサラに嗅がせた。



「…んっ…。んん…。」

程なくして、サラは意識を取り戻した。



「起きたか。続けるぞ。」

目覚めたサラに、アルバートは冷たく言い放ち、

「そうだ。1回気を失うごとに、媚薬を追加してやろう。」


そう言って、意識がまだ朦朧としているサラの腹の傷口に数滴垂らした。


効果はてきめんだった。
直接血中に取り込まれた媚薬は、全身に作用を及ぼした。


再び、

ビクッン!
ビクッン!!

と、身体を大きく痙攣させ、狂った様に喘ぎ始めた。


「あああっ!んっ!あああっ!!!あっ!!!」


「ほぅ。全身が性感帯になったみたいだな。面白い。」
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