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甘い復讐
第8章 アルバートの部屋
アルバートは、長い廊下を歩き、屋敷の1番奥にある自室の扉を開けた。


あらかじめ、召し使いに申し付けておいた通り、サラの血で汚れた身体を洗うため、金属製の大きな桶に入ったお湯と、真新しい衣服が準備してあった。


アルバートは、上着を脱ぎ、ブラウスも脱いだ。



丈の長いフロックコートを着ていた為、誰にも気付かれ無かったが、アルバートの股関は、さっきからずっと張り出したままだった。



「吸血鬼相手に欲情しているというのか…。
マリアを殺した奴らだぞ。
くそっ……。」



アルバートは落ち着かせようと、血にまみれた手を桶の中に浸した。



真っ赤な血が、桶の中に拡がっていく。


桶の中の湯は、あっという間に赤く染まった。


サラの姿が頭から離れない。

エメラルドのように輝く緑色の大きな瞳と、白い肌を伝う真っ赤な血、そして快楽に溺れ高揚する薔薇色の頬。

ナイフで何ヵ所も腹を刺され、ぐったりとしながらもサラの瞳から輝きが消えることは無かった。


そう。
今まで、何度もサラの身体を痛め付け陵辱の限りを尽くしてきたが、サラの瞳はいつも輝いており、それが脳裏にこびりついて離れない。


「あの目…くそっ…」




アルバートは素早く手に付いた血を洗い流し、そのままふらふらと壁際に歩いた。

そして、そこにある椅子にドカッと座り、ふぅ…とため息を付いた。

目を閉じて、なんとか気持ちを抑えようとするが、浮かんでくるのは、やはりサラの姿だった。




「くそっ…」

アルバートはもう一度呟き、窮屈に張り出すズボンから、自らのペニスを解放した。


臍の辺りまで直下立ち、痛いぐらいに脈打っていた。


「あぁ…くそっ…!」


自身の意に反して制御できないそれを、アルバートは少し乱暴にしごき始めた。



「…んっ…んっ…!」


ビクッン!


ドピュ!ドピュ!!




いつしか、部屋に入ってから、1時間が過ぎようとしていた。


アルバートは、急いで身を清め、衣服を改めて、大広間に向かった。

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