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サブリミナル〜多面性をもつ主婦〜
第10章 団地妻、加奈子
あれから1年の月日が流れた・・・。
私の記憶の中から全ての過去を忘れかけるには、まだ早すぎるが、団地に移り住んだ私は、日々何気無く過ごしていた。

美月ちゃんへ・・。
貯めた貯金が300万あります。
寮の事を宜しくお願いします。
ゴメンね。
加奈子より

私が、そういう書き置きを置いて突然、突拍子もなく家出し、移り住んだ団地。いわくつきの団地。
郊外の寂れた古ぼけた団地は、かつて、NTT社宅だったらしいが、ある団体が買い占めたが、あまり手付かずで工事すらままならない。

そんな場所なので、格安で即入居出来たのである。
「それにしても、寂れた団地ね?人なんて住んでるのかしら?メンテナンスもしてないみたいね。ここ数ヶ月、誰にも会ったためしがない。管理人くらいかしら」

ん?人かい?居るよ。住んでるよ。一応ね。
しかし、あんたも物好きだね。わざわざこんな辺鄙な辺境のような場所の団地にくるなんて。

なんだか奥歯に物が引っかかったものの言い方ね。

いや、何ね。ま、いいけど。
仕事探してるんだって?

《出てくるときに、財産全て投げ打ってきたからなぁ》

ええ・・。あるんですか?

ここに住んでりゃそのうちね。

私が、この団地の本当の実態を知ったのは明くる日だった。

その日は朝からクズついた天気だった。
雨足の強い中、私は外出から帰った時の事だった。
団地の入り口の管理室に、見かけた事のない人が管理人と話していた。

私は入り口の外で傘をバサバサと滴を落としながら、何気無く、耳を会話に傾けた。

えーと、バーコードナンバーはと。
短縮タイプの8桁だね。
最初の2つが、団地コードといってね。
例えば、4-9だったら4棟の9号室。

次の4つが商品レベルコードといって、品質レベルになってる。
2つは、歳。次が技レベル。0から9までの10段階あって、高いほど良い。
最後のひとつが、身体レベル。こちらも高いほどボディが。分かるね?

何?何を言ってるの?この人達は?

最後の2つが、商品アイテムコード。
これは、管理会社側のコードだからお客さんには関係ないけど、ナンバーだよ。番号。
何人目かって事。

だから、49247510だったら、
4棟の9号室24歳で技レベルは7の身体レベルは5の10号になる。
分かるかな?


















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