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第13章 藤野美貴子

表向きは普通のごく普通の家庭。
管理室••••。
団地の入り口を入ると右手に管理室がある。
中は外からは分からないような機械がギッシリと詰まった最高の施設により人妻を管理して••••••いるわけはない！
ただのノートパソコンと携帯電話があるだけで、カムフラージュの連絡帳だの回覧板などが一応一通りは揃えてある。
備えあれば憂いなしである。
いつ何どき何かあってもすぐに対応出来るように、極一般の団地の管理を整えており、行事や催し物や団地内の清掃の日和なとが、掲示板に貼ってある。

藤野美貴子 28歳

彼女もそんな1人である。1棟4号室が彼女の持ち場であった。一階は実は独身者向けのワンルームの作りに改装されたばかりである。

別に彼女が独身者というわけではない。彼女にはれっきとした夫もいて、もちろんこの団地に住んでいる。
非常に妻思いの良い夫で、ゴミの日には会社にいくまえにゴミ出しもするし、結婚記念日や特別な日など忘れた事などない。

彼女自身も良妻で縁の下の力持ちタイプだが••••••••。
如何せん。ギャンブラーで消費癖が欠点なのである。
そんな彼女も朝、夫を送り出したあと、配置につく。

“8号！今日も1-4だ”
指令通りに美貴子はヒートテックの薄手のインナーを着込み上から軽く羽織ると“牢屋”に向かう。
牢屋といっても、本物ではない。
ワンルームとはまるで、独身者の監獄のような感じの狭さと無機質な感じのする壁など、牢屋と何ら変わりないような錯覚に陥るため、みんなワンルームを牢屋と呼んでいる。

管理室ではパソコンを開き、ナンバーチェックをしている。
部屋番号と藤野美貴子、サイズ、顔写真、お◯んこ拡大写真、アナルの皺の数、乳輪の大きさ、乳首の勃起サイズ、乳房の形、アナルNG、即尺OK、フェラチオねっとりタイプ（ねっとりタイプとは、丹念に愛情込めて、丁寧にしゃぶるタイプの意味）、お◯んこ上付き。

あらゆる身体のデータがインプットされている。
美貴子の旦那さんは、都内の中小企業の商社に毎日満員電車で通う冴えないサラリーマンである。
顔も別段良いわけでもなく、どちらかと言うとブ男である。

こんなブ男に何でこんな美人が？という世間一般でいうところの不釣り合いな夫婦である。
美貴子のほうも女子校にずっと通っていたため、男性に縁がなかった。