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また桜は散り過ぎて
第3章 一つ目の桜

 桜葉省吾、40歳。この店のオーナーマスターだ。
私と彼の出会いは、バタバタとした落ち着きのない場面でのことだった。

 大学時代の仲良しグループの一人から連絡が来て、何年かぶりに集まることになった。
男と別れたばかりで時間は持て余し気力はしぼみ切っていた時だったので、
久しぶりに気持ちが弾む出来事となった。
 金曜の夜、仕事帰りに直接店に集合という事になり、
店の名前と場所がメールに記載されていた。
【〇月×日(金)19時・新宿甲州街道の一本裏(渋谷側)
 南口交差点から2~3分・イタリアン・店名「COLOSSEUM」】
 この、少ない情報をもとに目的地を探し出す。
それはそれでおもしろい、と余裕でいたのだが、当日急な残業を頼まれたことで
余裕の気持ちは風船が割れるように瞬時に消えた。
 
 新宿駅に着いた時点で19時になっていた。金曜の夜だから一層人が多い。
大きな交差点を駆け足で渡る。障害物にも見える人の波は、裏通りに入るといっきに引き、
行く先を遮るものは急激になくなった。

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