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第7章 休日に出会った偶然

「あ～やっぱ自然っていいなぁ」
思わず声がでる。緑の匂い、葉の揺れる音、そして日差しの光。
　公園の端から端を見渡して、自然だけでなく人間たちも観察するように眺めていると、
少し離れたところに立っている男の人に目が留まった。
こちらを見ているように見えたから。
　立ち止まっていたその人が、こちらへ向かって歩き出す。
散歩をしている人がたまたまこちらの方向へ歩いてくるんだろうなと、
それでもそのまま見ていると、急にその人が会釈をした。
・・えっ？私、じゃないよね？後ろにでも知り合いがいるのかしら。
だって知らない人だよね？・・
でもどんどん近づいてくる。試しに後ろを振り向くと、誰もいない。えっ？誰？
「こんにちは」
はっきりと顔がわかるくらいの距離まで近づいてきた時に、男の人が挨拶をした。
「え・・あっ！小西さん？」
喫茶・桜葉の小西さんだった。