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また桜は散り過ぎて
第7章 休日に出会った偶然
「あ、じゃあ今お時間あるんですか?
私ものんびりするつもりでお弁当作って持ってきたんです。
よかったら一緒にどうですか?ほんの少しのおすそ分けになっちゃいますけど」
いいんですか?と遠慮がちにベンチの端に腰を下ろす小西さんとの間にクロスを引いて、
二人で食べるには小さすぎるお弁当を広げた。
「なんだか申し訳ないな。じゃあ一つだけいただきます」
「どうぞどうぞ。あ、でも味に保証はないですけど。そうだ、なにか飲み物を・・」
「大丈夫です、これ、持ち歩いているんで」
肩から掛けたバッグから水筒を取り出して見せた。
「お店のコーヒーですか?」
「いえお茶なんです、緑茶。いつも店でコーヒー飲んでるでしょ、
休みの日には緑茶やハーブティーなんかも飲んだりするんです」
「基本的にお茶が好きなんですね」
ええ、と肯きながら水筒を傍らに置き、
ではいただきますと一礼してからサンドウィッチをつまんだ。
小西さんが口をもぐもぐさせている間に私も食べる。
飲み込むとすぐにもう一つをつまみ、残りの一つを小西さんに差し出す。
どうぞとタッパを差し出すと、すみませんと謝りながらも手を出してくれた。
私ものんびりするつもりでお弁当作って持ってきたんです。
よかったら一緒にどうですか?ほんの少しのおすそ分けになっちゃいますけど」
いいんですか?と遠慮がちにベンチの端に腰を下ろす小西さんとの間にクロスを引いて、
二人で食べるには小さすぎるお弁当を広げた。
「なんだか申し訳ないな。じゃあ一つだけいただきます」
「どうぞどうぞ。あ、でも味に保証はないですけど。そうだ、なにか飲み物を・・」
「大丈夫です、これ、持ち歩いているんで」
肩から掛けたバッグから水筒を取り出して見せた。
「お店のコーヒーですか?」
「いえお茶なんです、緑茶。いつも店でコーヒー飲んでるでしょ、
休みの日には緑茶やハーブティーなんかも飲んだりするんです」
「基本的にお茶が好きなんですね」
ええ、と肯きながら水筒を傍らに置き、
ではいただきますと一礼してからサンドウィッチをつまんだ。
小西さんが口をもぐもぐさせている間に私も食べる。
飲み込むとすぐにもう一つをつまみ、残りの一つを小西さんに差し出す。
どうぞとタッパを差し出すと、すみませんと謝りながらも手を出してくれた。