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第8章 他人の感覚

「ちょっとぉ、町田さん、なにぼんやりしてんのよぉ。
　てか、マスターのこと考えて私ら眼中にないのかいな？」
片桐さんにからかわれて照れ笑いで誤魔化す私を、省吾さんが見ていた。
「ち、違いますよ！お腹いっぱいだから炭酸入ってないのってなにかなって、
　考えてたんです！」
取り繕って声を張る私を二人が笑う。一緒になって省吾さんも笑う。
「じゃあスクリュードライバーにでもしておく？」
はーい！と声をそろえる片桐さんと柳田さんに、私も遅れて声を上げる。
さあ、今夜は難しい事は考えずに、初めて仲間と過ごすさくらバーの夜を楽しもう・・