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また桜は散り過ぎて
第8章 他人の感覚

 地下鉄に乗る柳田さんとJRの改札前で別れ、
片桐さんと私は一緒に中央線のホームへと降りた。
 金曜の夜はホームも電車も混雑していて、すぐに来た電車に座ることはできなかった。
「今夜は楽しかったね。いいお店を教えてくれてありがと。私も今度友達と行ってみるよ」
「是非ぜひ!気に入ってもらえて私も嬉しい。
 省吾さん、ああ見えてけっこう良い人だから」
私の得意げな表情を見て、片桐さんは静かに肯いた。
「もしかして町田さん、あのマスターの事、本気で好きなの?」
「えっ?」
なんて答えようか、正直に言ってしまおうか、悩んでいたら言葉が出てこなくなった。
片桐さんは、さすが私より4つ年上なだけあって、
こちらの気持ちに察しがついたようだった。
「良い人だと私も思うよ。町田さんだけじゃなく彼も町田さんのこと、
 よく想っていると思う。いいんじゃない?でも・・」
そこまではよく聞き取れる声だったのに、次の言葉はところどころがかすれて聞こえた。


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