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恋とエロス
第2章 泣くほど恋しいひと
 付き合いはじめてからの彼の愛は、熱烈で人目をはばからないものだった。奥手どころか、交際してすぐにキスを、次の月にはセックスを求められた。

 両想いだと信じきっているだけに、浮かれて自制心が機能しなくなったらしい。

「僕は一生、万結しか知らなくていい」

 初めての行為を終えた時、道成は大粒の涙を流しながらそう言った。誓うように真摯な姿に、私はうろたえ、処女であったかのように初々しく恥じらうふりをしてしまった。

 それが第二の嘘。

 あれから数えきれない嘘を重ねて今に至っている。
 彼のためについた嘘もあれば、私の身勝手でついた嘘もある。

 罪悪感は、まあ、ないこともないが、考えないようにしている。

 でも、道成と別れようなんて考えは頭の隅にもなくなった。
 惜しげなく注がれる愛に甘える日々は悪くない。道成ほどの男に無条件でただただ愛されるのが、これほど心地よいものだとは知らなかった。


 これは私の男。

 私だけの大切な男。


 いつしか妙な独占力が芽生え、一年のうちに大きく育って、今では自分でも手に負えなくなっている。


 たぶん……あの「彼」を知らない状況だったなら、私は道成だけを見つめ、嘘なんかつく必要もなく、実家の家族のことも正直に話していただろう。
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