パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第11章 先輩！彼氏にしてください！

「…………せん…ぱい？」


「表情、七変化しすぎだから」



そう言って見せる先輩の笑顔に胸がぎゅーっと締め付けられる。


破壊力満点の笑顔。


それにまた歯止めが効かなくなりそうになって、頑張って目を逸らしたのに、ほのか先輩はそんな僕の視線を追いかけるようにして上目遣いで見上げてきた。



「っ………」


「じょーだん」


「………え…？ どういうことですか…？」



意味が分からずに戸惑っていると、ほのか先輩は僕の両腕を両手で掴んだ。



「………舞台上の谷川くん、なんか不機嫌だったけど…」



そりゃそうだ。


だって、僕の絵を……先輩をあんな不特定多数に晒したんだから。




「でも、まぁやっぱ…かっこよかった」




思いもよらぬ言葉にトクンと心臓が跳ねる。



「っ……ほ、ほんとですか」


「………うん」



照れながらも素直なほのか先輩を見ながら、心の中でよっしゃとガッツポーズを決める。


気持ち悪いとはたくさん言われてきたけれど、かっこいいだなんて……本当に夢みたいだ。


その事実にぼんやりと浸っていると、ほのか先輩はさらに誘惑的に僕のシャツをちびっと掴んでひっぱりながら、「だから、ほら…」と言葉を続ける。




「………？ はい」


「……して、いいよ」