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先輩!彼氏にしてください!
第3章 スーパー新会員




結局──────…





「谷川 誉(たにかわ ほまれ)です! よろしくお願いします!」




翌日。

みんなを説得しきれなかった私は、生徒会室にて、谷川くんのキラキライケメンフェイスを拝むことになってしまったわけで…。


無念すぎる……



「ホマレ、ね。まさにイケメンって感じの名前だなぁ。よろしく!」



私も今日初めて谷川くんの名前を知ったわけだけど。


今はそんなことどうでもいい。


よろしく、とみんなと挨拶を交わしている中、私は机の上で頭を抱える。




「ほのか先輩!」


「っ………」



私の前に来た谷川くんは、この前の図書館での出来事を忘れてしまったのか、ニッコニコしたまま私のことを見ていた。




「これで、一緒にいる時間がさらに増えますね」



ゾワりと鳥肌が立つ。


増えますね…じゃないのよ。なに恋人気取ってんの…


もう懲り懲りなんだって。




「話し掛けないで」


「ちょっとー安藤、冷たすぎんじゃねぇーの?」



トンと私の背中に触れた星野くんを睨みつけようとしたのも束の間、すかさず谷川くんは星野くんの手首を掴んで上に上げた。




「イテッ…なんだよホマレ!!」



「……ほのか先輩に…触らないでください」



谷川くんの言葉に、星野くんはもちろん周りにいた平井くんも葵ちゃんも呆然としている。



「ほのか先輩は美しい上にかわいいし、魅力的だから触れたくなりますよね。それはよく分かります。僕も許されるのならずっとずっと触れていたいですから」


「……谷川くん…」



名前呼んで止めようとしたけど、全くもって無視したまま谷川くんは星野くんを真顔で見つめていた。


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