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Memory of Night 2
第8章 蛍の思い出

そしえ、この話題に触れてまた宵に怒られるかなと内心思いながらも、やはり気になって尋ねてみる。
「宵は……体平気?」
「平気なわけねーだろが。全身怠いし……痕も全然消えねーし、どうすんだよ?」
そう言って、宵はワイシャツのボタンを一つ開けた。もともと二つは開いていたので、三つ目を外すと胸元まで露になる。白い肌の上、くっきりとついた縄の痕はエロくて魅力的だけども。
「……やっぱり全部は隠れないよな」
晃は昨夜の予想が当たり、苦笑いを返すしかない。
亀甲縛りは上半身のみの縛り方なので、腕や足は大丈夫だった。拘束型の手袋にしたのもあり、よく残してしまう手首にも痕はない。
気になるのは胸元と首の下くらいだ。
「てか、シャワー浴びた? 髪濡れてる」
「洗えば少しくらい薄くなんねーかな、って思ったけど全然駄目だった」
「……だからもう制服姿なのか。なんないだろうね、洗っただけじゃ」
晃は少し考えて、宵のワイシャツのボタンを上まで留めてあげる。
学ランならまだどうにか隠せたかもしれないが、あいにく南風高校はブレザーだ。

