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Memory of Night 2
第38章 救援

「何があったんですか? 宵達を知っていますか?」

 問いかける晃の口調も自然と強いものになった。

「……っ!」 

 何かを訴えかけるように、アリナは両腕を振る。説明しようとしているが、日本語が出てこないらしい。

「英語で構いません」

 晃の言葉に、堰を切ったようにアメリアは話し始めた。
 アメリアの話は、酷く衝撃的だった。
 撮影の下見で洞穴に行ったら地震でそこが崩れてしまったこと。宵も春加も中にいて、安否すらわからないということ。スマホと車のキーを洞穴に置いてきてしまったため助けを呼べず、必死に走って屋敷に戻ってきたこと。
 泣きながら、アメリアは英語でまくしたてる。
 晃は英語は理解できたが、にわかには信じられなかった。アメリアの話を脳がなかなか受け入れられない。心臓がバクバクと激しく脈打ち始めていた。
 ーー二人の安否がわからない。大切な恋人が生きてるかわからない。そんな馬鹿な……。

「宵……っ」

 晃はとっさに屋敷の外に飛び出そうとした。
 緊急地震速報が鳴り響いた時、部屋に様子を見に行っていたら、もしかしたらこんな事態にはならなかったかもしれない。せめて電話かメールだけでもしていたら。
 そう思うと、いてもたってもいられなかった。
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