この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第41章 タイムリミット

 音はどんどん大きくなり、地響きのような振動が伝わってくる。
 やがてゆっくりと姿を表したのは、小型の重機だった。

「……良かった、登ってくれたんだな」

 亮が言う。ゆっくりと近付いてくる重機は、穴を掘るためのユンボという機械だった。前にシャベルがついていて、効率よく掘れる。

「遅くなってすまない! ずっと使ってなかったものだから、燃料を入れていたんだ。ハルちゃんも宵くんもすぐに助け出す」

 乗っていたのは持ち主らしい土方本人だった。
 男達はすぐにその場を退いた。
 さすが機械。一度掘るだけで、人力よりは遥かに奥まで穴を掘れる。
 だが、あまりに勢いよくやると、奥に空いたスペースまで崩れてしまいかねない。土だけでなく、洞穴の中の二人の体を傷つけてしまう可能性だってある。
 そこは慎重に行かなければならない。
 それでも、手堀りよりはだいぶ時短になるはずだ。
 その直後、今度は晃のスマホが鳴った。耳に当てるとレスキュー隊だった。
 応援が呼べ、こちらに向かい始めているという。
 救出のための準備はみるみる整っていく。
 あとはひたすら掘っていくのみ。
 晃も亮も男たちも、ユンボに巻き込まれないよう慎重に作業を再開した。
/843ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ