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Memory of Night 2
第42章 入院生活

 いろいろ食べ物が乗ったトレイを配膳用の台車に乗せた先ほどの看護師が、口もとを押さえ、頬を赤らめ立っている。

「まあ……そっかそっか、お友達じゃなく、ね」

 にーっこりと笑って、手をヒラヒラと振った。

「あ、最後にご飯配膳するね。十五分後くらいに来るから、ゆっくりどうぞ」
「いや、ゆっくりって……」

 何を弁明する暇もなく、部屋を出ていってしまう看護師。
 宵と晃は呆然と見送るしかない。
 ドアが閉められてすぐ、廊下から声が漏れ聞こえてきた。

「あ、先輩! ここの病室配膳最後で、今ちょっとあれで、取り込んでるので最後でー!」
「いや、ここまで来たなら置いていけよっ」

 つい宵はそう突っ込みをいれてしまうが、おそらく聞こえていないだろう。

「あーあ、見られちゃったね」
「気まず……」
「大丈夫じゃない? 病室でキスなんて、節操ないなあとは思われたかもしれないけど」
「誰のせいだ!」

 普通なら、絶対にこんなところで自分からキスなんてしない。
 晃はいつもの調子で、笑った。
 今度は晃の方から、触れるだけのほんの一瞬だけのキスをした。

「ありがとう。ーーわかったよ、ちゃんと帰って受験してくる」
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