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Memory of Night 2
第42章 入院生活

 それから数日経ち、宵の部屋に新しく人が入ることになった。
 そもそも四人部屋のはずなのに、入院して一週間は経つのに一人も同室者が現れないというのはどういうことなのかと思う。入院患者自体が少ないのだろうか。それはそれで、経営は大丈夫なのか。
 点滴を引きずり、のらりくらりと病室に入ってきた人物を見て、宵は一瞬目を丸くする。
 まあでも、同意書やら何やら書くので一応の身内だということは伝えてあるので、この部屋割りは必然かもしれないが。

「……やっと出れたんだ、ICU」

 げっそりと痩せてしまった千鶴に、宵はそう声をかけた。

「……こっちなら酒と煙草いいんだっけ?」
「何馬鹿なこと言ってるんですか! ダメに決まってるでしょう! 貴女自分の怪我の度合いわかってますっ? 何針縫ったと思ってんの! もう、おとなしくしていてください!」

 普段は陽気な看護師が、千鶴に対してはヒステリックなくらい厳しい。よほど手を焼いていたのだろうか。
 千鶴は宵の隣のベッドだった。

「……おい、売店で煙草買ってこいよ」
「売ってねーって。無茶言うな。寝てろよ、ちゃんと」

 千鶴の顔色はまだ蒼白かった。ICUから出られたとしても、まだまだ療養が必要だろう。
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