この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第42章 入院生活

 にっこりと、亮は笑う。三浦亮は本名だった。店で唯一亮は源氏名を持たない。
 それを香椎にするということは。

「はあ……!? ……っ」

 おもいきり叫んでしまい、反動で腹の痛みが増した。千鶴は前屈みになり、きつく脇腹を抑える。
 どちらかと言えば、今のは折れた肋骨からかもしれないが、もうどちらからの痛みなのかもわからなかった。というかどちらも痛む。

「やだ?」
「……至上最っ底なプロポーズだなっ!」
「えー、ロマンに溢れてると思うけど」

 どこがだ、と思う。
 だが、千鶴が知る亮はどこまでも自分の私利私欲を優先させる人間なので、亮らしいとも思えた。

「返事は別にいーよ。とりあえず、君が退院するまで君の部屋片付けとくよ、すぐ引っ越せるよう。合鍵もあるし」
「……勝手にっ」

 返事はいらないなどと言っておいて、それじゃ一緒に住むことは確定されたようなものだ。

「……いや?」

 亮は千鶴の頬に手を伸ばす。そう見せかけて、首へとかけてきた。大きな手に無理矢理顔を上げさせられる。

「……いやって言われても、今さら逃がさないけど」

 捕獲した獲物に言うように、亮はそう囁いてくる。
 なんて身勝手なんだ、と思う。
 それでも、逃げようなんて思う筈がなかった。ーーずっと諦めていた、千鶴自身の願いだ。
/836ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ