この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第43章 受験の女神様

「無理しない方がいい。大学なんてまた来年受ければいいんだし、ゆっくり体、治しな」

 電話での報告だったが、晃はそんなふうに返してくれた。
 実家に帰って受験勉強に励んでいるはずの晃だが、相変わらず連絡はマメである。
 今回も電話の相手は晃だろうと思い、誰からの着信か確認もせずに通話を押した。

「もしもし」
「あ、あけおめー!」

 だが、スマホ越しに聴こえてきた声は全然違っていて、宵は思わずスマホを耳から離し、ディスプレイを見た。そこに表示されていた名前は、クラスメイトの菊地明だった。

「……明?」
「あれ、もしかして寝てた? もう十一時だよ! 昼夜逆転しすぎじゃない? てかちゃんと勉強してるー?」
「…………」

 宵は無言でスマホを耳から少し離した。
 寝起きで、発熱してる中、明の声は耳障りでしかなかった。

「あれ、繋がってる? おーい、もしもーし!」
「…………あけおめ」
「今その返し!? 電波悪い?」

 スマホ越しに明は笑った。その声すら、頭に響いた。熱のせいか頭痛も少しある。

「あけおめ言うための電話?」
「違う違う。実は今、合格祈願で有名な神社にお参りに来てて。受験がもうすぐそこなあんたとアッキーに、お守り買ってこうと思ってさ。何色が好き?」
/895ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ