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Memory of Night 2
第43章 受験の女神様

 ーー土曜日、共通試験一日目。
 その日は雲一つなく晴れていた。風はやや強く、一月半ばということで、気温は二度とかなり冷え込んでいる。
 南風高校の生徒たちは、共通試験の会場である近くの大学に集まっていた。

「みんな、ちゃんと受験票持ってきた? 泣いても笑っても今日が本番だからね。普段通り臨めば大丈夫、リラックスして試験問題やっつけてこい!」

 そう言って、三年二組の担任である倉木は、ガッツポーズをしてみせた。
 共通試験に引率は必要ないが、倉木は自ら応援にきていた。三年間関わってきた生徒たちの、将来を決める大切な決戦日だ。家でじっとしてはいられない。ホッカイロを差し入れに持ってきて、一人一人に配っていた。

「先生、ありがとー!」
「頑張るー!」
「うおー、あったけー!」

 受験する生徒たちの士気が上がった。
 そんな中、晃は周囲を見渡しある人物を探していた。

(やっぱり、宵は来れないよな)

 受験は厳しいかも、と前もって言われていた。退院した連絡もないので、まだ東北の病院に入院しているのだろう。
 昨日の夜電話したが、出てくれなかった。朝早く、受験頑張れ、というシンプルなメールが入っていただけだ。
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