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Memory of Night 2
第44章 リハビリとマッサージ

「ん?」
「もうあのアパートには帰らないつもり?」
「んなわけねーじゃん。誰かに手伝ってもらわなくてもちゃんと生活できるようになったら、戻るつもりでいるよ。骨がきちんとくっつけば、二月の頭には足のギブスが取れるだろうって先生も言ってたし。まあ、戻れるのはそれくらいかな。指も無事なら、リハビリとマッサージ始めていいらしいから、最低でもそれまでの二週間くらいはこっちでゆっくりするよ。あとはまあ、治り具合次第」
「学校は、来れそう?」
「行こうと思ってたけど、もう年度末だし受験もあるし、課題だけ定期的に出せば、出席にしてくれるって校長が行ってた。マンションからだとちょっと遠いのもあるし、足のギブスが取れるまでは登校すんのやめとこうかなって思ってる」

 志穂は入院中、弘行も仕事で忙しいのもあり、送り迎えは頼めない。校長の厚意に素直に甘えることにした。

「じゃあ、見舞いに……」
「ダメ、勉強してろって。こっからが本番じゃん。俺も左手で文字書けるよう頑張るからさ」

 宵はスマホを頭と肩に挟み、左手を握ったり開いたりした。利き手じゃない方で文字を書いたりご飯を食べることがこんなに難しいとは思わなかった。
 それでも、食事に関してはだいぶ慣れた。箸は使えないまでも、フォークやスプーンを使えば食べたり飲んだりできる。怪我したばかりの頃は、食べ物をうまく掬えず溢したりもしてしまい、食事がなかなか進まなかったものだ。
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