この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第44章 リハビリとマッサージ

 リハビリやマッサージに関して言えば、足もそれなりに痛かったが、指の方が比べ物にならないくらいに痛みが強かった。専門のスタッフに尋ねると、なんだか専門的な説明をされ、よくわからなかった。わからないなりに、真剣にやらないとまずいということだけは理解できた。
 家で自分でできるマッサージ方法なども教えてくれたので、夜もなるべくやれる範囲でやった。家にいる時は、弘行も積極的にマッサージをしてくれた。
 ーーそして、二月の二週めの土曜の昼間、ようやくアパートに帰ってきた。
 弘行はもう少し一緒にいた方がいいんじゃないかと言ってくれたが、だいたいのことは一人でできるようになった。不自由な右手に替わり、左手が異様に器用になったのも一人暮らしに戻れると考えた理由の一つだ。
 宵は久しぶりに戻ってきたアパートの鍵を開け、中を見渡した。
 七階建の一番上、オートロックの3LDKに比べるとかなり狭く感じはするが、住み慣れた場所が一番だった。

「ただいま」

 つい癖で、いつもの挨拶を呟いてしまう。
 声が返ってくるはずなどないと思っていたがーー。

「ーーおかえり」

 響いたのは背後からで、宵ははっとして後ろを振り向いた。そこには、大好きな恋人が立っていた。
 晃は郵便物を三つ持っていた。宵に差し出す。
/843ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ