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Memory of Night 2
第44章 リハビリとマッサージ

「どんなマッサージやリハビリしてるのか、知り合いの看護師に聞いたから」
「……もう、本当におまえ俺のストーカー?」
「やだなあ、優しい優しい恋人だろう?」
「……いっ!」

 指圧を少しだけ強くする。宵は小さく悲鳴を漏らし、晃の腕に頭をくっ付けてくる。

「どこがだ! サド! 変態!」
「えー、そんなことは……」

 否定しかけるも、再び顔をあげた宵は涙目だった。灰色の瞳が若干うるうるして見え、思わず言葉が途中で止まる。

(可愛い……)

 さすがに不謹慎すぎると思い口には出さなかったが、痛みによる反応もなかなかにそそられる。
 しかしこのマッサージ兼リハビリのようなことをしばらくの間毎日続けなければならないのは、可哀想に思えてならなかった。
 少しでも痛みを緩和できればいいが、今の手の状態だとそれも難しいだろう。

「痛み止めとかもらった?」
「うん、一応朝晩飲んでるけど」
「あまり効果はないか」

 何もしていない時なら緩和をすることはできても、リハビリ中の痛みをやわらげるのは難しいらしい。痛みが強すぎるのか、飲み薬では厳しいのかもしれない。
 晃は少し考えて、一つ方法を思い付いた。

「キス、する?」
「なんでだよ! もう意味わかんねーよ!」
「いや、意識を別のことに逸らせば、痛みがまぎれるかなって。キス好きだろ? 気持ちよくなれるかも」
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