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Memory of Night 2
第44章 リハビリとマッサージ

 宵の返事は待たず、晃は口付けた。柔らかい唇を食(は)み、軽く吸う。

「ふ……んぅ」

 鼻にかかったような吐息と声。指をマッサージしてた時とは明らかに質の違うもので、つい、ベッドでの行為を連想しそうになる。

(いや、今はマッサージ)

 理性を保たなければ、と思う。
 晃はキスを続けながら手のマッサージも続けた。宵の体が、時折ぴくぴくと震える。痛みからの反応なのか、それとも気持ちよさからか、どちらからか気になってしまう。
 晃はつい、ほとんど無意識に右手で宵の背を撫でた。

「ん、んんっ」

 途端に背をのけぞらせ、熱い吐息と共に左手で胸を押される。

「ばか、もう普通に手だけのマッサージでいいって……」
「キス、そんなに嫌?」
「違うって……! まだ病院のリハビリも行くのに……変な癖ついちまったらヤバイじゃん」

 最後の方の声は小さい。言いながら、宵はさらに顔を真っ赤にした。

「ああ……」

 晃はつい笑ってしまう。

「起っちゃった?」

 変な癖、というのはキスしながら手のマッサージをして、もし病院で晃以外のスタッフにマッサージをしてもらってる時に反応してしまったら、ということだろうか。
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