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Memory of Night 2
第45章 卒業

 無事式が終わり、教室でクラスごとの写真撮影と担任からの最後のホームルームも終了したあと、生徒たちは校庭でそれぞれ別れを惜しんでいた。
 この顔ぶれで揃う日は、もう二度と無いだろう。
 ーー巣だっていくのだ。

「うわーん、みんなー寂しいー!」
「絶対また遊ぼうね!」
「あ、第二ボタン交換してもらわなきゃ!」
「ねーねー倉木先生! 記念に写メろっ!」
「このあと打ち上げ行くやつー! 明の指にとーまれっ」
「え、あたし!?」
「はいはーい、カラオケ行こーぜ!」
「よっしゃ! 今日から茶髪解禁だー!」

 抱える思いはそれぞれに、生徒たちのやり取りが響いていた。

「ーー君のクラス打ち上げの話出てるね。宵は? 行かなくていいの?」

 木陰に座って休んでいると、突然そう声をかけられた。顔をあげると、晃がいた。

「行かねー。歌苦手」
「確かに、君の鼻歌とか聴いたことないかも。打ち上げはともかく、みんなのとこには行かないの?」
「……いい」
「告られるから?」
「…………」

 宵は無言で晃から視線を逸らした。
 晃と付き合ってるとバラしてから、同じ学年の子に告白されることは減ったが、下の学年から呼び出されることは頻繁にあった。怪我でほとんど学校に来れなかったため余計かもしれない。
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