この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第50章 episode of 0

 普通に働いていているだけで、手を出されそうになってしまうなんて。だが、桃華の美しい外見ならそうなるのもわかる気がした。
 長い沈黙の中、やがて桃華は右手を軽く握りながら重い口を開いた。

「手を……出しそうになってしまったので」
(加害(そっち)!?)

 秋広はつい、口を挟んでしまいそうになるも、ぐっと堪えた。
 手を出されそうになったのではなく、出してしまいそうになったのか。そしてそれは、セクハラなどの性的な意味ではなく拳を使う方なのだろうとも、想像がついた。

「そんなことがねえ。まあ、出しそうになっただけなら問題ないよ。実際出してなければ」

 藤巻は笑いを堪えるように顔を伏せ、伝える。
 それから一度ごほんと咳払いした。

「……くどいようだけど、ごめんね。神谷くんから聞いてると思うけど、ここは建設会社であり肉体労働がメインだ。もちろん、香椎さんが女性だからという理由で差別したりはしない。他の従業員達と同じ仕事をしてもらうつもりだし、同じお給料を払うつもりでいる。ただ、男ばかりの職場だからね。もし現場で何かあった時に、その場にすぐ駆けつけられるかはわからない。ーーもちろん私は従業員達を信じているし、決してそんなことはないと思っているが、もしもの時は自衛してほしい。それだけ了承してくれるなら、うちは大歓迎だよ」
/965ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ