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絶対的下僕の末路
第5章 【死んでも私の下僕よ、土下座しなさい】





崩してた脚を正座して姿勢を正す。




「いえ、宜しくお願いします!!」




「素直ね、目標点数達成したらたっぷりご褒美あげるからね?」と良い子良い子する。
こんな風に手懐けながら私たちは付き合い続けた。













「はっ!?結婚っ!?」




真帆も周りの友達も皆、そりゃ驚くよね。
なんせ学生結婚だし、すでに入籍済ませちゃって一緒に住んでるって訳だから。




両家の顔合わせ?
昔からの幼馴染みだよ?
親同士万々歳で喜んでたわよ。
顔合わせという名の大宴会と化してたわ。




ルンルン気分で証人欄に記入してたし、勝手にパシャパシャ写真撮って、
役所まで付いて来そうだったからそれは流石に止めてもらったけど、絶対良い思い出になるからって婚姻届持たされて役所に向かうまでビデオカメラで撮られたし。




ていうかソレ、披露宴で使うパターンじゃないよね?
「喜んでくれて良かったね!」って隣でもう泣きそうな伊織見て、同じ顔して笑うその両親を重ねて、そんな日も悪くないなって思った。




「これからも宜しくお願いします」と頭を下げたら痛いくらい伊織のお母さんに抱き締められた。




「沙羅ちゃんがお嫁さんだなんて嬉しい!ちょっと期待してたのよ?叶って良かった」




「あぁ、本当ですか、ありがとう…ございます」なんて可愛いらしくない返答しちゃう私を照れ隠しだと誰もがわかってくれてる様子。
本当は涙を堪えてたのに自分の母も来て抱き締めてくれるから溢れちゃったじゃない。





「ちょっ、涙目で出しに行く事になるじゃん」と涙を拭う手にはキラリと光る指輪。
「まだ安物だけど」って昨日改めてプロポーズされたっけ。




そしてそのまま役所に出して受理されて、お互い大学へ向かった。
学長やお世話になっている教授に挨拶を済ませて今に至る。




事後報告になって申し訳ないと思ってる。





「え、中退とかしたりしないよね?」




珍しく真帆も私の手を握り焦ってる。
首を振るとホッとした顔。
やっぱり真帆は綺麗だね。
つくづくそう思うよ。











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