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絶対的下僕の末路
第1章 【玩具はお前だって言ってんの】
「シーツ替えるね」って最早ハウスキーパーか。
嬉しそうに洗濯しに行っちゃって、そっと覗いたら洗う前に思いきり匂い嗅いでるから忍び足で後ろからハグしてやった。
めっちゃ驚いてるのウケるけど、耳元で罵ってあげる。
「本当変態だね、伊織は」
「ごめんなさい……」
「夜思い出してオナニーするの?」
「えっ……えっと」
「オナニーするくらいならこっち来て土下座すればいいのに……抱いてくださいって」
耳まで真っ赤になって戸惑ってるけど悦んでるんだよね?変態だから。
話題を代えようと必死なの?
「沙羅ちゃんまさか他の人とはちゃんと避妊してるよね?」
スイッチ押してシーツ洗濯コースが稼働し始めた。
「ん……散らばってたコンドーム見たでしょ?ちゃんとしてるよ、ナマは伊織だけ…」
首に手を回してキスを誘う。
顔を近付けて目が合ったら。
「可能性があるなら、それは伊織じゃないと嫌だから私……」
「さ、沙羅ちゃん……」
「ん…?伊織のナマ、気持ち良くて失神しそうになる」
「えっ…!?んんっ」
もう喋んないで……と唇を塞いだ。
集中して…?
伊織が変態で良かったって心底思っているの。
じゃなきゃ私の相手は務まらないでしょ…?
「沙羅ちゃん……好き……大好き」
「ん………知ってる」
おぼつかない舌の動き……変わんないね。
下手なキスも慣れてない前戯も本当はそのままで良い。
上手くない方がモテる心配はなくなるから。
全部ひっくるめて私のものなの。
私の手のひらで溺れかけてたら良い。
あっぷあっぷしてる方が伊織らしいよ。
ずっと下僕で居させてあげる。
尻尾振って悦ぶでしょ…?
「はぁ……最高の下僕ね」
「沙羅ちゃんの下僕……僕だけだからね?他の人にさせたら許さないから」
「良いよ……その代わり伊織も他の女にしたらオチンチンちょん切るからね?」
「絶対にしない、僕には沙羅ちゃんだけ」
「ふーん、命賭けれんの?」
「うん」
「そうなんだ…?じゃ、じっくり観察しててあげるね」