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絶対的下僕の末路
第2章 【負け犬らしく遠吠えしなさい】





え、なに!?
相変わらずテンションだだ下がりの伊織も後に続く。




「沙羅、プライド全部捨てて言うわ」




待って、まだ何ひとつ把握出来てない。
情報が多過ぎて追いつかないわ。




「ごめん、順番に説明してくれる?デートしてたんでしょ?」




「そう、してたわよ!話題はほとんどあんたの事ばっかだったけどね」




駄目だこりゃ。
伊織ならわざとな気もするけど、私以外だとボーッとしてるし気にも留めないから。
怒るのも無理ないわな。
ていうか怒ってる真帆久しぶりに見たかも。




「で、ホテルの前まで来て何て言ったと思う?」




流石、真帆!
初デートで日が沈まぬ内にホテルとか。
まだ夜の6時過ぎで外は明るい。
せっかく今からウーバーイーツでも頼もうかと思っていたのに。




「まぁまぁ、ご飯食べたの?何か頼んじゃう?」って携帯見せたのに火に油を注いじゃったのか、「それどころじゃないわよ!」と私が怒られてしまった。




「伊織、何て怒らせたの?」




怒り心頭な真帆も貴重だけど理由はちゃんと聞かないとね。
そもそも私がけしかけた事だから。




女二人に囲まれてオドオドしちゃってる。
隣に座り背中をさすってみた。




「ゆっくりでいいから教えて?怒らせたのには理由があるでしょ?何て言ったの?」




するとガタッと立ち上がり真帆に向かって頭を下げたのだ。





「怒らせてごめんなさい!僕、こういうの慣れてないからどう言えば良いのかわかんなくて……でも言った通りなんです、僕は沙羅ちゃん以外に勃ちません、だから……沙羅ちゃんが見てるところでしてくださいって」




絶句とはこの事か。
少し頭を抱えてしまった。




「ね?初めてセックスしようかって相手に堂々と3Pしようって普通言う?本気のドMじゃん」




「伊織、それはダメだわ、トライすれば良かったのに」




声にならず首を振りひたすら真帆に謝罪していた。




「沙羅、まさか3Pって沙羅の入れ知恵じゃないよね?」




「まさか!した事ないし言うわけないでしょ」




そこまでは考えてなかった。
でも何で伊織がそんな事………




「伊織、何で私に見てもらいたいの?」












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