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絶対的下僕の末路
第2章 【負け犬らしく遠吠えしなさい】
「あ……あぁっ…」
情けない男の喘ぐ声が部屋に響く。
起こしていた上体は快楽と共に完全に仰向けに寝そべった。
気持ち良いのね。
耳まで赤くして恥ずかしいの?
私に見られたいんでしょ?
最初から最後まで目を逸らさず見てあげるから勃起しなさい。
私の負けで構わないから。
伊織の股関辺りで激しく動く真帆の頭。
此処から見てるとまさにAVの撮影見てるみたいね。
美人女子大生にお持ち帰りされちゃったモサ男ってとこかしら。
初めて感じる底知れぬ快楽に溺れていく。
瞬く間に完全勃起させられて………
え?
勃起…………してなくない?
真帆から逃れようとする伊織のペニスは反応していない。
見てる側が濡れてるっていうのに?
「あっ…あっ…真帆ちゃん、もう…良いよ」
意地になってあれこれ試すけど全く変わらないペニスに真帆の口が離れた。
「何これ………ハァ、最悪」
真帆自身も萎えてしまったようだ。
決してこちらを見ようとしないけど、背中の美しいライン越しに納得出来ていない顔が目に浮かぶ。
「ごめんなさい……真帆ちゃんは沙羅ちゃんの次に素敵な人です……僕は、沙羅ちゃんじゃなきゃ無理なだけで…うぅ、ごめんなさい」
馬鹿ね、そんな謝ると余計にイライラするのが女よ。
特にプライドの高い私たちは。
「そんなに言うなら逆に見せなさいよ……沙羅、どんな風にこの下僕くんとセックスしてるのか……本当に勃つの?」
真帆こそ、煽るの上手いよね相変わらず。
そう言えば私が噛み付くとでも?
「おいで、伊織……ベットに行くまでもないわ」
脱がされたままで良いから膝まついて。
高みの見物でもしてなさいよ。
言われた通り脚元へ来て犬のようにお座りするのね。
お利口ね、ご褒美…といきたいところだけどまずは天罰を与えなくちゃ。
組んだ脚を目の前で眺めてる。
真帆も顔だけこっちに向いて何が始まるのかと凝視している。
最高のシチュエーションだね?
ゾクゾクしてる?
「伊織、この時間は何…?私、何を見せられてたの…?この上ない屈辱なんだけど?」