この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
絶対的下僕の末路
第5章 【死んでも私の下僕よ、土下座しなさい】
イケナイ場所でするエッチって何でこんなに興奮するんだろうね。
いつもより激しく、いつもより感じて。
バレないよう必死に声我慢して。
静かに痙攣しては再び擦り合わせてる。
「沙羅ちゃんっ……イっちゃう、出るよ…っ」
寸前で抜いてTシャツを捲り上げたお腹に精液が飛ぶ。
それを綺麗に舐め取るまでが私たちの流儀。
腹筋がビクビク痙攣してるのを見て満足するの。
時間忘れるくらいキスして、本当はそのまま二回戦目にいきたいけど。
「あ……バイト行かなきゃ」
「うん、だね?」
この私が離れがたいなんて下僕のくせにどういうつもり?
「そんな稼がなきゃならないの?一緒に住んだらもっと貯まるんじゃない?」
「えっ!?あ……それは……」
「え?嫌なの?」
ムカつく、何キョドってんのよ。
胸ぐらを掴んで引き寄せてしまう。
「ううん、まさか!えっと、嬉し過ぎて……その、泣きそう」
「じゃあ、決まり……今の家は今月で引き払って?次の土日で荷物まとめて家に来なさい」
今にも泣きそうな伊織の瞼にキスを落とす。
顔を上げて伊織からもキスしてきた。
未だぎこちない舌の動きも好きよ。
深いキスは私のお許しが要ると思ってるんでしょ?
舌の絡ませ方で許してくれたってわかったら調子に乗ってグイグイ来るのも本当は可愛くて仕方ない。
溢れてるのよ、常に……欲っする気持ちが。
今でも家には伊織のモノがアチラコチラと置いてあるけどね。
それでも何日かしたら帰ってしまう現状が嫌なの。
居れば良いじゃない。
四六時中触れていたいのは私だけなの?
「やっぱムカつく」
「えっ!?どうして!?何か気に食わなかった?ごめんなさい」
「伊織のくせに……」
「ごめんなさい、えっと…えっと、ちょっと待ってね?何で怒られてるか考える…」
必死に思い返して目が泳いでる。
馬鹿ね、私の一言一言を全部真に受けて振り回されて。
ずっとそのままで居なさい。
頭を包み額を合わせる。
まだキョドってるの?
良い加減慣れなさいよ。
「伊織」
愛しい名前を口にするたびに胸が熱くなる。