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トパーズ
第11章 更なる試練

「改めて、初めまして。
高校で英語を教えている、黒田純一です」
「娘がお世話になっております。
麻衣子の母です。
担任の先生…ではないわよね?」と、私に訊く。
頷きながら、
「こちらは同級生の小林くんと山田くん。
一緒に部活やってるの。
先生は顧問なの」と紹介すると、
二人は立ち上がって頭を下げた。
「それで、話って何かしら?」
どこから話せば良いのか迷っていると、
黒田先生が話し始める。
「今、すぐに…という訳ではありませんが、
僕は麻衣子さんのことが好きで、
結婚を前提にお付き合いさせていただきたいと思ってます」
「あら!そうなの?」
「麻衣子さんは高校生ですし、
これから大学もあります。
大切にしたいと考えているので、
勿論、麻衣子さんの純潔はお守りします」
「今時、そんな」と母は笑う。
「妊娠させたから、結婚って言われるかと思って、
びっくりしてたのに!
でも、それにしては他の男の子も居るし、
変ねって…」
「あの…本当に黒田先生、
麻衣子のこと、
麻衣子さんのこと、大切にしてて、
やってないですよ。
俺達、いつも一緒に居て、
見張ってるから!」と、
ミラノがトンチンカンなことを言うので、
母は大笑いしてしまう。
「あらあら、三銃士みたい。
麻衣子の気持ちはどうなの?」
「私も黒田先生のこと、大好きだけど…」
「けど…なんなの?」
「私、穢れてしまったから…」
「えっ?」
私は涙で言葉を続けられなくなってしまう。
黒田先生は、私の手を握り締めてくれる。
「僕から話そうか?
家庭教師に来ていた山本さん、
覚えてますよね?
たまたま、麻衣子さんの誕生日の時、
ここに居る小林がインフルエンザに罹ったりしてバタバタして、
麻衣子さんが一人でこの家に居た時に、
宅配便だって言ってやって来て、
強姦したんです」
母は手をギュッと握り締めて、
唇を噛み締めた。
「薬、飲ませて拘束して…。
俺と山田がここに来た時は、
もう、麻衣子さんは一人だったから、
すぐに山田のお父さんがやってる病院に連れて行きました。
それ以来、心配で、
俺と山田はここにほぼ泊まり込んでます」
「まあ!
辛かったわね?
そんな時についていてあげれなくて…。
お二人とも、ありがとうございます」と、
母は涙ぐみながら頭を下げた。
高校で英語を教えている、黒田純一です」
「娘がお世話になっております。
麻衣子の母です。
担任の先生…ではないわよね?」と、私に訊く。
頷きながら、
「こちらは同級生の小林くんと山田くん。
一緒に部活やってるの。
先生は顧問なの」と紹介すると、
二人は立ち上がって頭を下げた。
「それで、話って何かしら?」
どこから話せば良いのか迷っていると、
黒田先生が話し始める。
「今、すぐに…という訳ではありませんが、
僕は麻衣子さんのことが好きで、
結婚を前提にお付き合いさせていただきたいと思ってます」
「あら!そうなの?」
「麻衣子さんは高校生ですし、
これから大学もあります。
大切にしたいと考えているので、
勿論、麻衣子さんの純潔はお守りします」
「今時、そんな」と母は笑う。
「妊娠させたから、結婚って言われるかと思って、
びっくりしてたのに!
でも、それにしては他の男の子も居るし、
変ねって…」
「あの…本当に黒田先生、
麻衣子のこと、
麻衣子さんのこと、大切にしてて、
やってないですよ。
俺達、いつも一緒に居て、
見張ってるから!」と、
ミラノがトンチンカンなことを言うので、
母は大笑いしてしまう。
「あらあら、三銃士みたい。
麻衣子の気持ちはどうなの?」
「私も黒田先生のこと、大好きだけど…」
「けど…なんなの?」
「私、穢れてしまったから…」
「えっ?」
私は涙で言葉を続けられなくなってしまう。
黒田先生は、私の手を握り締めてくれる。
「僕から話そうか?
家庭教師に来ていた山本さん、
覚えてますよね?
たまたま、麻衣子さんの誕生日の時、
ここに居る小林がインフルエンザに罹ったりしてバタバタして、
麻衣子さんが一人でこの家に居た時に、
宅配便だって言ってやって来て、
強姦したんです」
母は手をギュッと握り締めて、
唇を噛み締めた。
「薬、飲ませて拘束して…。
俺と山田がここに来た時は、
もう、麻衣子さんは一人だったから、
すぐに山田のお父さんがやってる病院に連れて行きました。
それ以来、心配で、
俺と山田はここにほぼ泊まり込んでます」
「まあ!
辛かったわね?
そんな時についていてあげれなくて…。
お二人とも、ありがとうございます」と、
母は涙ぐみながら頭を下げた。

