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トパーズ
第11章 更なる試練
「俺もちゃんとSPみたいに張り付いて守ってますよ?」と、
ミラノがまた、トンチンカンなことを言うので、
重たい空気が少しだけ和らいだ。


「この前もあいつ、
マンションの前で待ち伏せして麻衣子を車に押し込もうとしたのを、
俺と山田で阻止したんだから」と続けた。


「ありがとうね」と母は二人にも頭を下げる。


「そんな訳で、和室に俺達、泊まり込ませて貰ってます。
それと…
麻衣子さんが自分の部屋入ると思い出して辛いっていうから、
お母さんの寝室で寝てるんです」


「そうだったのね?
まあ、私の方がゲストみたいなものだから、
麻衣子ちゃんのお部屋、ゲストルームってことで、
私、そこに寝るわね?」と笑った。


「警察には?」


「私…顔を合わせたくないから、
訴えなかったの。
今度、私の前に現れたら、
警察に行くからって言ったら、
今のところは大丈夫」


「そうなの…。
でも、私のルートで釘刺しておくわね?」


「ママ、それともう一つ…」


「あら?何かしら?
もうこれ以上驚かせるようなことはないわよね?」


「法学部に行くって言って、
文系選んだけど、
医学部に行きたいから、
理系に変わりたいの」


「ああ、進路のこと。
それは自分で決めることだから、
ママは何も言わないわよ?
まあ、お金はかかるだろうけど、
別に足りなくなったらマンション売っ払うとか、
何でも出来るんじゃない?
お金や不動産で財産は残さないけど、
教育とか良い経験だけは残してあげたいから。
人間なんて、死ぬ時には棺桶にお金入れて持っていけないし、
死ぬ時に、あれをしておけば良かったなんて後悔するのが一番馬鹿らしいわ。
葬式代だけあれば良いのよ?」と言う。


「それに、黒田先生といい、お友達といい…
素敵な王子様に囲まれて、
麻衣子ちゃん、幸せじゃない?
こっちの王子様は、無口で、
声をまだ聴いてないけど?」と、
山田くんを見て笑った。


「さて、久し振りに麻衣子ちゃんのご飯、
食べたいわ。
私は荷物を解いてくる。
小林くんと山田くん、ちょっと運ぶの手伝って?」と言って、
玄関方面に行ってしまった。


私はホッとして、
黒田先生を見ると、
「おいで?」と言ってくれて抱き締められる。


「じゃあ、和食でも作ろうか?」と言われて、頷いた。
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