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トパーズ
第11章 更なる試練
「あんまり時間を掛けられなかったから…」と言いながら、
すき焼きをみんなで賑やかに食べた。


「良く判らないんだけど…、
婚約しちゃった方が良いんじゃないかしら?」と母が唐突に言った。


「えっ?」
と、私は喉を詰まらせそうになる。


「ほら、未成年者保護条例とか、
校則とか、色々言われたら面倒じゃない?
親が認めて正式に婚約していますってことなら、
そういうこと、言われないでしょ?」


「なるほど!」と、
ミラノが感心した顔で頷く。


「ママなんて、隣の男子校のコとちょっとデートしただけで、
停学になって大変だったけど、
今だってそういうこと、あるんじゃない?」


「黒田先生、そうしなよ?」


「麻衣子はどう思う?」
と、黒田先生が私を見て言った。


「私…」


「考えてみて?
俺は勿論、麻衣子と一緒になりたいから嬉しいけど、
歳も離れてるし…」


「おいくつなの?」


「今年、30です」


「たいした年齢差じゃないわ。
麻衣子ちゃんのパパは…
私と二回り以上離れていたもの」とクスクス笑った。


「まあ、その分、
頑張って貰わないといけないだろうし、
年齢考えたら麻衣子ちゃんより早く死んじゃうんだから、
そこまで考えてあげて欲しいわね」と続けた。


「婚約って…?
何かするの?」


「両家の親族で顔合わせして、
結納っていうのもあるし、
簡単に指輪や時計を交換し合うとかでも良いんじゃないかしら?」


「私、素敵な指輪を、
もう貰ったのよ?」と、
右手の薬指にずっと嵌めているインペリアルトパーズの指輪を母に見せた。


「あら!
可愛らしい。
麻衣子ちゃんのお肌の色に似合うわね!
でも、嵌る指は、左手じゃないかしら?」


「左手には、きちんとダイヤモンドの指輪をと思ってますので」と、
先生は言った。


「ねえ?
でも、その指輪で良いから、
婚約しちゃいましょう?
黒田さんのご両親は?」


「仕事でニューヨークに居るんです」


「じゃあ、お許しいただけないかしら?
年末年始は、帰国されないの?」


「そうですね。
訊いてみますが、
勿論、結婚については賛成してくれると思いますよ?」


「帰国されないなら、
オンラインでお話しましょうよ?」


母は、てきぱきと話を進めるので、
みんな、呆然としてしまった。


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