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トパーズ
第11章 更なる試練

ミラノは案の定、食べ過ぎて動けないと言って、
和室に転がって寝てしまう。
「仕方ないわね!」と言いながら、
私と山田くんとで
お布団を敷いて、
ミラノを転がして布団に載せてあげる。
母は、フライトで疲れたからと早々に私の部屋に入って寝てしまった。
残った3人で、
片付けをしたり、私は床を拭いたりして、
焙じ茶を飲んでホッとした。
「婚約したら、2人で住むの?」と、山田くんに言われた。
考えても居なかった。
「一緒に住むのは…
結婚してからじゃないかな?」
と、先生は言う。
「純一さんが、私に何もしないのは…
他の人にされちゃったからなの?」と、
ずっと気になっていたことを口にしてしまった。
「えっ?
そんなこと、思いもしなかったよ。
俺は麻衣子が大切だから…。
それだけだよ」
「穢れてしまったからじゃないの?」
「違うよ。
何でそんな風に思うの?
麻衣子は穢れてなんかないよ」
「僕もそう思うよ。
黒田先生は、心から麻衣子さんのことを愛していて、
大切にしたいだけだよ」
「婚約じゃなくて、
きちんと入籍したら、
思う存分、抱かせて貰うから。
それまでは、真綿でくるんで、大切にしたいな」と言って、
額にキスした。
「判った。
じゃあ、婚約して?
この指輪、左手に嵌めて?」
「ダイヤモンドのヤツ、買ってくるよ」
「この指輪で充分。
すごく気に入ってるの」と言って、
嵌め直して貰った。
時計を見て、
「俺の両親に紹介するよ?」と、
鞄からパソコンを出して、
スカイプでご両親に私を紹介してくれた。
ご両親は驚きながら喜んでくれてた。
「申し訳ありませんが、
母は時差ぼけで休んでしまいましたので、
改めてご挨拶させていただきます」と言うと、
「しっかりしたお嬢様ね?」と言われた。
そして、小さな声で、
「みゆちゃんに似てるわ…」と言いながら、
お母様が涙を拭うのが見えた。
多分、みゆちゃんは…
先生の妹さんのことだと思った。
和室に転がって寝てしまう。
「仕方ないわね!」と言いながら、
私と山田くんとで
お布団を敷いて、
ミラノを転がして布団に載せてあげる。
母は、フライトで疲れたからと早々に私の部屋に入って寝てしまった。
残った3人で、
片付けをしたり、私は床を拭いたりして、
焙じ茶を飲んでホッとした。
「婚約したら、2人で住むの?」と、山田くんに言われた。
考えても居なかった。
「一緒に住むのは…
結婚してからじゃないかな?」
と、先生は言う。
「純一さんが、私に何もしないのは…
他の人にされちゃったからなの?」と、
ずっと気になっていたことを口にしてしまった。
「えっ?
そんなこと、思いもしなかったよ。
俺は麻衣子が大切だから…。
それだけだよ」
「穢れてしまったからじゃないの?」
「違うよ。
何でそんな風に思うの?
麻衣子は穢れてなんかないよ」
「僕もそう思うよ。
黒田先生は、心から麻衣子さんのことを愛していて、
大切にしたいだけだよ」
「婚約じゃなくて、
きちんと入籍したら、
思う存分、抱かせて貰うから。
それまでは、真綿でくるんで、大切にしたいな」と言って、
額にキスした。
「判った。
じゃあ、婚約して?
この指輪、左手に嵌めて?」
「ダイヤモンドのヤツ、買ってくるよ」
「この指輪で充分。
すごく気に入ってるの」と言って、
嵌め直して貰った。
時計を見て、
「俺の両親に紹介するよ?」と、
鞄からパソコンを出して、
スカイプでご両親に私を紹介してくれた。
ご両親は驚きながら喜んでくれてた。
「申し訳ありませんが、
母は時差ぼけで休んでしまいましたので、
改めてご挨拶させていただきます」と言うと、
「しっかりしたお嬢様ね?」と言われた。
そして、小さな声で、
「みゆちゃんに似てるわ…」と言いながら、
お母様が涙を拭うのが見えた。
多分、みゆちゃんは…
先生の妹さんのことだと思った。

