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トパーズ
第11章 更なる試練

「うーん。
困ったな。
単純に、2人は付き合ってない。
好意を持ってますとかも言わないでいてくれれば良いのにな」と、
校長先生が言う。
「黒田先生を罰するんですか?
それとも、私の方を処分するんですか?」と訊くと、
「んー。
取り敢えず、黒田くんは3月末で異動かな?」と、
学年主任の先生が言った。
「酷い。
どうして?」
「麻衣子、良いよ。
別に異動なんて、2、3年おきにあるんだからさ。
それより、理系になるんだから、
しっかり勉強して、結果を出せば良いんだよ?」と黒田先生は言った。
「すまないね。
黒田くんのことも斎藤さんのことも守りたいから、
こうするしかないんだよ」と、校長先生は残念そうに言った。
ミラノと山田くんが待っててくれたので、
一緒に家まで帰って、その話をしたら、
ミラノが大激怒する。
「あいつじゃないのか?
そんな怪文書や写真、送るの」
「わかんない。
クラスまで書いてあったから、
違う気がする」
「婚約してるって言えば良かったんじゃない?」と、
山田くんも言うけど、
「事を荒立てない方が良いのかなって思ったの。
それに、学校が違うなら、
別に付き合ってても文句言われないでしょ?
それこそ、婚約してるんだから。
成績とかで便宜を図ってるとも言われないし」と言った。
特に何もないまま、終業式になった。
朝、学校に行ったら、
下駄箱のあちこちに、
ベタベタと、貼り紙があった。
「英語の黒田先生と2Aの斎藤麻衣子は付き合ってる」
という、この前見たのと同じものだった。
ミラノは怒りながら、
山田くんも、静かに怒りながら、
貼り紙を剥がして、ビリビリに破ってゴミ箱に捨ててた。
私はざわつく中を、
ゆっくり歩いて教室に向かった。
私が教室に入ると、
シーンと静まりかえってしまう。
ホームルームの時に、
私が進行をしていると、
一番チャラいサッカー部の男子が手を挙げて、
「斎藤さん、黒田先生とヤッてるの?」と下品な質問をしてきた。
私は溜息をついて、
「なんでそんな個人的なことをここで言わなきゃいけないの?」と言うと、
「知りたいからに決まってるじゃん」と答えた。
困ったな。
単純に、2人は付き合ってない。
好意を持ってますとかも言わないでいてくれれば良いのにな」と、
校長先生が言う。
「黒田先生を罰するんですか?
それとも、私の方を処分するんですか?」と訊くと、
「んー。
取り敢えず、黒田くんは3月末で異動かな?」と、
学年主任の先生が言った。
「酷い。
どうして?」
「麻衣子、良いよ。
別に異動なんて、2、3年おきにあるんだからさ。
それより、理系になるんだから、
しっかり勉強して、結果を出せば良いんだよ?」と黒田先生は言った。
「すまないね。
黒田くんのことも斎藤さんのことも守りたいから、
こうするしかないんだよ」と、校長先生は残念そうに言った。
ミラノと山田くんが待っててくれたので、
一緒に家まで帰って、その話をしたら、
ミラノが大激怒する。
「あいつじゃないのか?
そんな怪文書や写真、送るの」
「わかんない。
クラスまで書いてあったから、
違う気がする」
「婚約してるって言えば良かったんじゃない?」と、
山田くんも言うけど、
「事を荒立てない方が良いのかなって思ったの。
それに、学校が違うなら、
別に付き合ってても文句言われないでしょ?
それこそ、婚約してるんだから。
成績とかで便宜を図ってるとも言われないし」と言った。
特に何もないまま、終業式になった。
朝、学校に行ったら、
下駄箱のあちこちに、
ベタベタと、貼り紙があった。
「英語の黒田先生と2Aの斎藤麻衣子は付き合ってる」
という、この前見たのと同じものだった。
ミラノは怒りながら、
山田くんも、静かに怒りながら、
貼り紙を剥がして、ビリビリに破ってゴミ箱に捨ててた。
私はざわつく中を、
ゆっくり歩いて教室に向かった。
私が教室に入ると、
シーンと静まりかえってしまう。
ホームルームの時に、
私が進行をしていると、
一番チャラいサッカー部の男子が手を挙げて、
「斎藤さん、黒田先生とヤッてるの?」と下品な質問をしてきた。
私は溜息をついて、
「なんでそんな個人的なことをここで言わなきゃいけないの?」と言うと、
「知りたいからに決まってるじゃん」と答えた。

