この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
トパーズ
第16章 パリへ
山田くんもタキシードを選ばされて、
なんとか買い物が終わって、大人数で移動した。

昨日と同じお店で食事を取ることになった。
昨日と違って着物ではないけど、
グランパとグランマの処にオーナーさんが飛んできた。
グランパはフランス国内では大物だから。

食事をする中で、
前夜に出ていた「このまま結婚式をすれば良い」と言う話を聞いて、
グランパが「だったらうちの領地の教会にしたら良いよ?」と言い出した。

「家族だけでひっそりと…。
どうかな?」とニッコリするので、
私もニッコリして立ち上がって、
グランパの頬にキスをした。


「あら!
だったらわたくし、何を着ようかしら?」と、
山田くんのお祖母様が楽しそうに話を始めて、
3人に増えたおばあさま達は仲良く楽しそうにお買い物の計画を立て始めた。


「服なんて、ベベちゃん以外はなんでも良いだろう?」とグランパが言っても、
姦しく話し続けるので、
おじいさま3人は笑い出してしまった。


見ると、ママはピエールと楽しそうに話をしているけど、
山田くんのお母様はぼんやりしたお顔をしていた。


「あの…結婚前にこんなことを言って良いか判らないのですが…」と、
私はみんなの会話を止めてしまった。


「私達、まだ医学部の1年生です。
医師になってから子供を作るとしたら、
あと数年、待たなくてはいけません。
でも…出来たら早く子供を作りたいと考えてます。
でも、その為には子育てを手伝って貰わなくてはいけないかもしれません。
それは、責任感がない行動でしょうか?」


「個人的には…
私は嬉しいと思うよ?
見てごらん?
ここには年寄りばかりだ。
このままでは一族が滅びてしまうよ。
だから、未来を担う子供が増えるのは、
大変幸せなことだと思うよ?」と、グランパが言った。


「医学部は勉強も大変で、
卒業してからも大変だけど…
専門的な勉強に入る前なら、
むしろ、時間に余裕はあるかもしれないな?」と、
山田くんのお祖父様が言う。


「例えば、春休みとか夏休みに出産するようにしたら、
学校ももしかしたら休まずに通えるかもしれないし、
別に長い人生だから、
休学しても良いと思ってます」


「保育園もあるけど、
私が子育て手伝っても良いわよ」と母が言うと、

「あら、それならおばあちゃんパワーだってあるわよ?」とクスクス笑う。
/250ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ