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トパーズ
第16章 パリへ
「でも…
計画的にと言っても、
結局、神様の思し召しですもの。
コウノトリが赤ちゃんを連れて来てくれたら、
みんなで育てれば良いんじゃないかしら?
授からないこともあるけど、
あなた達2人が愛し合っているならそれで良いのよ?
だから、まずは結婚式ね?」と、
グランマが言った。


2日後にグランパの処で結婚式を挙げることが決まった。
その日の夜、
車で戻ると言うグランパ達と一緒に行きたいと我が儘を言うと、
山田くんは「良いよ」って言うと、
あっという間に荷物を纏めてくれた。


ドレスや指輪の入った紙袋も持って、
車に乗り込んだ。


車の中では、
山田くんが片言のフランス語を使いながら話をしようとするのを、
面白そうにグランパが見ていて、
「あらあら。
日本語でもゆっくり話せば大丈夫なのよ?」とグランマが笑っていた。

「次までにはもう少し、
フランス語を勉強して来ます」と、
生真面目な顔で山田くんが言っていた。


「だって、まだ大学で3ヶ月ちょっとしか、
習ってないもの!」と、
私も笑った。


3時間ほど高速を飛ばした後、
田舎道を通り、
本当に久し振りのグランパの家に着いたのは深夜だった。


そんな時間でも使用人の方が出迎えてくれるのも、
昔と変わらなかった。


通された部屋は、
多分父と母が良く使っていたらしい大きな寝室付きの客間だった。


「麻衣子さん、ここ、お城なの?」


「んー。
そうだね。
お城…だと思うよ」


「そこの1人だけの孫娘って…
本当のお姫様じゃないの」と困惑した顔で言うので、


「んー。
でも、日本では普通のシングルマザーの元で育った一人っ子だよ?」


「でも、お祖父様、弁護士で大学の先生もしてるんでしょ?
鎌倉のお屋敷に住んでるって、
うちのおばあちゃまが言ってたよ?」


「岳人さんだって、
大病院の跡取り息子って言われるの、
嫌でしょ?
私は私だし、
岳人さんは岳人さん。
それで良いよね?」


「うん。
でも、麻衣子さんには驚かされてばかりだよ」


「岳人さん、馬に乗れる?」


「一応乗れるよ?」


「明日、乗りましょう。
グランパ、喜ぶよ?
領地を見せたいって言うと思うから」


「じゃあ、子作りはストップだね?
何かあったら危ないもん」


「やだ。
キスして抱き締めて?」
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