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トパーズ
第16章 パリへ
目が覚めると、年老いたメイドのマリーが部屋の奥にある猫足のついたバスタブにお湯を張っている処だった。

「お嬢様、おはようございます。
御用がございましたら、ベルを鳴らしてくださいませ」と言って、
伏せ目がちに静かに部屋を出て行った。


「びっくりした。
僕、全裸だよ?」と言うので、

「普通だったらさっきの婆やがお風呂に入れてくれて、
髪とかも洗って乾かしてくれるの。
多分、私達、
こんな格好だったし、
遠慮してくれてたんだと思うよ?
岳人さん、おはよ」と、キスをした。


「一緒にお風呂、入ろうね?
昨夜はお風呂してなかったから…」と、
手を引っ張ってバスタブに浸かった。

良い香りが立ち上る。
シャンプーもして、流していって、
バスタブの栓も抜いておいた。


フワフワの大きなバスタオルで身体を拭いて、
私はクローゼットの中からソレイヤードプリントのサマードレスに着替えた。
私の成長に合わせて、
グランマがいつ来ても良いようにと、
グランマ好みの服を揃えてくれていた。

階下に降りると、
グランパとグランマがテラスに居たので、
朝の挨拶をした。


「ゆっくり眠っていても良かったのに」と言いながら、
両頬にキスをしてくれる。

「後でお庭を散歩したいな」と言うと、
案の定、グランパは、
「タケイトは馬に乗れるかな?」と訊いた。

「hが発音出来ないから、
変な呼び方になるわね?」と、グランマが笑う。

「軽くギャロップする程度なら…」と山田くんが言うと、
嬉しそうな顔をして、
「だったら、領地を馬で案内するよ?」と言った。

「麻衣子も一緒に…」と言うので、
「せっかく可愛いドレス着てるから馬には乗れないです」と笑うと、
「じゃあ、馬車でも出そうか?」と真面目な顔で言う。


「グランパが岳人さんを案内したら?
私はグランマとお菓子を焼いて待ってます。
午後に、お庭でのんびり、
お茶をいただくのが良いな」


「うん。
それは良いな。
じゃあ、麻衣子の王子様を借りるよ?」とウィンクするので、

「気をつけてね?
岳人さん、乗馬、久し振りだと思うから…」と言った。
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